ヨーロッパを中心に高い人気を誇っているハンドボールですが、日本ではサッカーや野球に比べてそれほど高くありません。では、ハンドボール日本代表のランキングは何位なのでしょうか。
また、ハンドボール世界ランキングの最新情報が気になる人も多いですよね。そこで今回は、ハンドボール日本代表は何位なのか、最新の世界ランキングを男女別に紹介していきたいと思います。
日本は何位?ハンドボールの最新世界ランキング
ハンドボールの世界ランキングは国際ハンドボール連盟(INTERNATIONAL HANDBALL FEDERATION)の公式サイトで発表されています。しかし、公式サイトの表記は分かりにくく、同じ国が重複してランキングに入っていたり、ランキングの基準が不明瞭であったりするため、正確な順位を把握するのが難しいのが現状です。そのため、この記事では直近の2023年と2025年に行われた世界選手権やアジア選手権といった主要国際大会の結果をもとに、日本代表の立ち位置や各国の実力を紹介します。
2023年の男子は出場できなかった?
前回2023年に行われた「第28回世界男子ハンドボールボール選手権」に、残念ながら日本は出場することができませんでした。
「第28回世界男子ハンドボール選手権」の結果は以下の通りです。
- 1位:デンマーク
- 2位:フランス
- 3位:スペイン
- 4位:スウェーデン
- 5位:ドイツ
直近の大会を確認しても、上位を占めていることが多いのは上記の5か国なので、やはりヨーロッパが強いことが分かりますね。
日本代表が出場した2021年の大会の成績は19位だったので、ランキング的には20位前後といった感じなのではないでしょうか。今後、安定して世界大会に出場し、上位進出を目指すことが、日本代表にとって重要な課題となりそうですね。
2025年の男子の成績は?
クロアチア、デンマーク、ノルウェーの3か国で開催された「第29回世界男子ハンドボール大会」では、27位決定戦でクウェートと対戦し、32対37で敗戦しました。結果、順位は28位となりました。
「第29回世界男子ハンドボール選手権」の結果は以下の通りです。
- 1位:デンマーク
- 2位:クロアチア
- 3位:フランス
- 4位:ポルトガル
- 5位:エジプト
デンマークはこの大会でも優勝を果たし、2大会連続で世界王者の座に輝くという圧倒的な強さを見せました。フランスやクロアチア、ポルトガルといった強豪国も上位に名を連ねており、2025年の大会でもヨーロッパ勢が世界のハンドボール界をリードしていることが分かります。
こうした結果を踏まえると、日本代表はまず世界大会での安定した出場が今後の大きな課題といえるでしょう。
2023年の女子の成績は?
2023年に行われた「第26回世界女子ハンドボール選手権」では、女子日本代表は17位という成績を残しています。
「第26回世界女子ハンドボール選手権」の順位はこちらです。
- 1位:フランス
- 2位:ノルウェー
- 3位:デンマーク
- 4位:スウェーデン
- 5位:オランダ
男子と比較すると、トップ5に入っている国は違いますが、やはりヨーロッパの国が上位を占めていることは共通しています。女子ハンドボールにおいてもヨーロッパの強さが際立っていますね。
一方で、女子日本代表はアジアの中では好成績を収めており、オーストラリアや韓国といったライバル国を上回る順位となりました。この結果から見ても、日本はアジアの中でトップクラスの実力を誇っていると言えるでしょう。今後は、ヨーロッパ勢と対等に戦える力を身につけ、さらに上位進出を目指していくことが期待されます。
出典:【ハンドボール女子世界選手権2023】メインラウンド デンマークvs日本
2025年の女子の成績は?
2025年の「第27回世界女子ハンドボール選手権」は、11月26日から12月14日に開催される予定です。その結果、前回大会で17位だった日本はグループAに入り、前回3位のデンマーク、12位のルーマニア、14位のクロアチアと同じグループで戦うことが決定しました。いずれもヨーロッパの実力国であり、日本にとっては非常に厳しいグループとなっています。
しかし、こうした強豪国との対戦は大きな経験となるでしょう。ヨーロッパの強豪国が揃う厳しい組に入っての戦いになりますが、前回よりも順位を上げ、今大会でも粘り強い戦いを期待したいところですね。
ハンドボール日本代表のこれまでの成績を紹介
ヨーロッパの国々が強いハンドボールですが、日本代表のこれまでの成績はどうなっているのでしょうか。ハンドボール日本代表の男女別の成績を詳しく見ていきたいと思います。
男子日本代表
男子ハンドボール日本代表はこれまでにオリンピックに6回、世界選手権に15回、アジア選手権に19回出場してきました。男子ハンドボール日本代表は1970年代から1990年代まではアジア選手権で優勝するなど、アジアの中でもトップの実力を持っていましたが、近年はそれほど目立った成績を残すことができていません。
また、オリンピックや世界選手権では予選リーグで敗退したり、最下位になることも多かったので、世界的に見た場合はまだまだハンドボール途上国といった感じではないでしょうか。
女子日本代表
近年、女子ハンドボール日本代表はおりひめジャパンと呼ばれており、男子同様に人気が高まっています。また男子ハンドボール日本代表よりも良い成績を残しているのをご存じですか。これまでにオリンピックに2回、世界選手権に21回、アジア選手権に19回出場してきました。
女子ハンドボール日本代表はアジアの中ではトップの実力を持っており、アジア選手権は2015年から2021年の4大会連続で準優勝という成績を残しています。
しかし、オリンピックや世界選手権ではそれほど高い成績を残せていませんが、以前よりも良い結果を残せるようになっているようですね。
日本と他アジア諸国との比較
アジア諸国の中で上位に入ることで、世界選手権の出場権を手にすることができます。そのため、アジア地域での戦いは非常に重要であり、日本代表にとっても毎回激しい争いが繰り広げられる舞台となっています。
では、日本のライバルとなる国はどこなのでしょうか。男女別にライバル国を見てみましょう。
男子のライバル国
男子ハンドボール日本代表のライバル国はカタールです。カタールは近年力をつけており、日本を上回る強さを見せています。特に、ヨーロッパからの帰化選手を強化し、チームの戦力を大幅に強化したことが、国際大会での安定した成績につながっていると言えるでしょう。2024年1月に行われたアジア選手権決勝においても、日本はカタールに24対30で敗れ45年ぶりの優勝を逃しました。
カタールはアジア大会でも常に上位に位置しており、日本にとっては大きな壁となる存在です。
女子のライバル国
女子ハンドボール日本代表にとって最大のライバル国は韓国です。オリンピックに11回連続出場を果たした韓国は、アジアの強豪であり、日本のライバル国と言えるでしょう。チーム全体の連携力が高く、個々の選手の技術やスピードにも優れており、多くの国際大会で結果を残しています。
そんな韓国に対し、日本は長らく苦戦を強いられてきましたが、2024年のアジア選手権では日本が韓国を破り20年ぶりの優勝を果たしました。この勝利は、日本にとって大きな自信となり、今後の国際大会でもさらなる飛躍を遂げるための大きなきっかけとなるでしょう。
まとめ
今回はハンドボールの世界ランキングの最新情報や日本代表のこれまでの成績などについて紹介してきました。
世界ランキングは国際ハンドボール連盟の公式サイトから確認することもできますが、やや分かりづらいということで、直近の世界選手権の結果を元に各国の実力を調査しました。男女どちらも世界のトップを占めているのはヨーロッパ勢で、特にフランス、デンマーク、スウェーデンといった国々が圧倒的な強さを誇っています。これらの国々は長年にわたり安定した成績を残しており、世界のハンドボール界をリードする存在です。
そうした中で、日本代表も着実に力をつけてきています。男子、女子共に今後は日本の更なる活躍に期待したいですね!