WBCやオリンピック、大谷翔平選手などの活躍で野球を観ることが増えてきていますが、審判はボール、ストライクはどのように判断しているのでしょうか。
また、中継されている試合では視聴者に分かりやすいように9分割された「ストライクゾーン」がCGで作られていますが、審判はボールでもストライクと判断することも多いですよね。
そこで今回は、野球のボールとは何なのか、ストライクゾーンについて徹底解説していきたいと思います。
野球のボールとは?デッドボールついても解説
野球では、ピッチャーが投げたときに、審判は状況に応じてストライク、ボールとコールしますが、一体どういう意味なのでしょうか。
ボールとは、ピッチャーが投げた球がストライクゾーン以外に入った時に、バッターが打たなかった場合にコールされます。ボールは1人の打者に対して3つまで投げることができますが、4つ目がコールされたときは、フォアボールとなり、バッターは1塁に進むことが可能です。
フォアボール以外にデッドボールとコールされることがありますが、どういう意味なのでしょうか。
デッドボールについて
デッドボールは、ピッチャーが投げたボールがバッターの体やユニフォームに当たったときにコールされます。デッドボールとジャッジされた場合は、バッターはカウントに関係なく、1塁に出塁することが可能です。
デッドボールはバッターにケガをさせてしまうリスクもあり、頭などに当たってしまうと、命の危険もあるので場合によっては、ピッチャーは退場させられてしまうこともあります。また、デッドボールをきっかけに、乱闘に発展することもあるので注意しましょう!
ストライクゾーンについて徹底解説!
ストライクゾーンは目に見えないのですが、ピッチャーやキャッチャー、バッター、審判はどのように判断しているのでしょうか。また、ストライクゾーンに関しては、カテゴリーが下がっていくにつれ、広くなっているとも言われていますね。
それでは、ストライクゾーンはどこからどこまでなのか、プロとアマチュアで範囲は違うのか、詳しくみていきましょう!
ストライクゾーンは規則によって定められている
ストライクゾーンは目に見えませんが、野球規則2・74で明確に定められています。野球規則2・74では、ストライクゾーンの範囲は、高めはバッターの肩上部(上腕骨付近)とベルトの中間地点、低めは膝上あたりまでだとなっているようです。
そのため、各打者の身長、足の長さによって、ストライクゾーンは誤差があると言われています。
高校野球のストライクゾーンは広い?
「全国高等学校野球選手権大会」などの試合を観ていると、プロのストライクゾーンと比べると、広いように感じた人も多いのではないでしょうか。
高校生はプロと比べれば、技術も体力も劣っているため、ボールが必然的に多くなってしまいます。そうすると、フォアボールが増え、試合時間も長くなってしまうので、それを防ぐ目的でストライクゾーンが広いと言われています。
また、選手だけではなく、審判もプロと比べれば、経験や判断力も違ってくるので、ストライクゾーンが広くなってしまうのかもしれませんね。
韓国はAIで判断している!?
韓国では2020年頃から試験的にストライク、ボールをAIが判断する「自動ボール判定システム」が導入されています。
球審と三塁塁審はイヤホンを装着し、システムが判断した内容を聞くようになっているのですが、2024年4月14日に起きたNC対サムスンでは間違ってコールしてしまうヒューマンエラーが起きました。
日本に導入するためには全選手の身長などのデータを計測し、AIに読み込ませる必要もあるので、そういった課題をクリアしていく必要があります。
まとめ
今回は野球のボールとは何か、ストライクゾーンについて徹底解説してきました。ボールはピッチャーが投げたボールがストライクゾーン以外に入り、バッターが打たなかったときにコールされます。ボールはカウントが4つ溜まってしまうとフォアボールになり、バッターは1塁に進むことが可能です。
また、ストライクゾーンは野球規則で明確に定められていますが、球審などによって若干、範囲が異なってきます。
ストライクゾーンに注目して野球を観ても面白いかもしれませんね。