野球のシーズンが過ぎると選手たちの来季の契約の話がニュースなどでも報じられますね。そんな中、聞いたことのない言葉や意味の分からない言葉が出てくるということもあるのではないでしょうか。今回はオプトアウトについて、オプトアウトとは野球ではどういう意味なのか、意味やメリットを紹介し使用した選手についても調査します。
オプトアウトとは野球ではどういう意味?
オプトアウトとは、野球では選手が球団との複数年契約を途中で見直したり破棄したりできる権利のことです。複数年契約を途中で破棄することで、選手は自由契約となります。
複数年契約を結ぶ際に盛り込まれる場合があるもので、大谷翔平選手もドジャース入団の際に盛り込まれるのか注目されていました。
オプトアウト 野球選手にはメリットがある?
それでは続いて野球のオプトアウト権のメリットはどのようなものなのか、まずは選手側のメリットを見ていきましょう。
成績に相応しい年俸に変えられる場合がある
複数年契約をすると年俸は固定されてしまいがちです。長期契約を結べるというメリットが複数年契約にはありますが、期待以上に活躍しても年俸があまり変わらないのはデメリットとも言えます。そこでオプトアウトの条項を契約に盛り込むことで、契約した年俸以上の活躍を見せた時に権利を行使し、成績に相応しい契約内容に結び直してもらったり、あるいはFAとなり他球団と交渉したりすることができます。
他球団に移籍できることも
野球でオプトアウト権を行使することで、他球団やメジャーリーグなどへ移籍できることがあるのも、選手側のメリットと言えるでしょう。複数年契約を結ぶ際にオプトアウトの条項を盛り込んでおくことで、安定した契約を持ちながら自分のタイミングでメジャーへ挑戦したり、あるいは出場機会を求めて行使したりすることができるのもオプトアウトの選手側のメリットと言えます。
オプトアウト 野球の球団側にメリットはある?
続いて球団側にはオプトアウト条項を盛り込むことで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。選手と複数年契約を結ぶ際、オプトアウト条項を盛り込むことで契約する金額を少し抑えられるという面があるようです。長期契約は大型契約になることがほとんどですが、金額を少しでも抑えられるのは球団側のメリットと言えるでしょう。
オプトアウトを使用した選手は?
メジャーリーグでは当たり前のように使われているオプトアウト。日本では事例が少なく珍しいです。最後にオプトアウトを使用した日本の選手を見ていきましょう。
千賀滉大選手
ソフトバンクホークスでプレーしていた千賀滉大選手は2021年オフにオプトアウト付きの5年契約を新たに結びました。翌年のオフに海外FA権を行使してメジャーリーグに挑戦したのは、オプトアウトを使ったからと言えます。ちなみに入団したニューヨーク・メッツとは5年契約を結びましたが、ここにもオプトアウトの条項が盛り込まれています。
中田翔選手
読売ジャイアンツでプレーしていた中田翔選手は2021年オフにオプトアウト付きの3年契約を結びました。2023年終了時に出場機会を求めてオプトアウト権を使用、中日ドラゴンズに移籍となりました。
FA権も持っていましたが、宣言しなかったのは移籍先の球団に補償などの負担を減らせるためと言われています。移籍がスムーズに決まったのはそのためと言えるかも知れません。
まとめ
今回は、オプトアウトとは野球ではどういう意味なのか、メリットや使用した選手について紹介してきました。メジャーリーグでは珍しくないことなので、今後は日本国内でも活発に権利を使用する選手が出てくるかも知れませんね。