卓球のダブルスは、シングルスとは異なるルールがいくつかあります。ダブルスでは、2人1組でペアを組み、交互に打ち合うことが基本です。ここでは、卓球のダブルスの基本的なルールと、サーブやレシーブ時の位置関係について解説します。
卓球ダブルスの基本的なルール
ダブルスでは、コートは通常のシングルスと同じサイズですが、サービス時のエリアが分割される点が異なります。サービスを行うプレーヤーは、右半分のエリアからスタートし、相手の右半分のエリアにサーブを入れる必要があります。
これにより、サービスのルートが決まっており、戦術的なプレーが求められます。
また、ダブルスでは打順が固定されており、一度決まった順番をゲーム中に変更することはできません。
サービスやレシーブの順番
サービスはシングルスと同様に2本交代です(デュースの場合は1本交代)。レシーブをしていた選手が次のサーバーとなり、サービスを出していた選手のパートナーが次のレシーバーとなります。
各ゲームで打球の順番が変わる
1ゲームごとに打球の順番が変わります。例えば、A・Bペア対X・Yペアの対戦で、第1ゲームはAがサービス、Xがレシーブだったとします。第1ゲームの打順は、A→X→B→Y→A・・・となります。
次に第2ゲームになったら、X・Yからサービスをだします。この時、XとYのどちらがサーブをだすかは自由です。Xがサーブを出すとしたら、ここでのレシーブはAとなります。第2ゲームの打順は、X→A→Y→B→X・・・となり、第1ゲームとは球を受ける相手が異なります。
そうしてゲームごとに打球順が入れ替わります。
第5ゲームの打球の順番
第5ゲームは、第1ゲームの順番でスタートとなりますが、どちらかのペアが5点となった時点で、レシーバー側が交代となります。打球の順番は第2・4ゲームと同じになります。
サーブとレシーブの位置関係
ダブルスのサーブでは、右半分のエリアから対角線に相手の右半分のエリアに打つ必要があります。サーブをする際には、サーブエリアの右側に立ち、パートナーは左側に立つことが推奨されます。
レシーブ側も同様に、レシーバーが右側、パートナーが左側に位置します。レシーブするプレーヤーは、サーバーが打ったボールを交互に打つ必要があるため、パートナーと息を合わせた動きが求められます。
また、レシーブ後は速やかに次のプレーヤーがボールを打てるよう、適切なポジショニングが重要です。
パートナー同士の連携が鍵となるのがダブルスの醍醐味でもあります。
ダブルスのサーブとコツ
卓球のダブルスのサーブはシングルスとは異なり、打てる範囲が狭いため、不利になるとされています。鋭いレシーブが返ってきたときに、その球を打ち返すのは、パートナーです。
そのため、3球目を打つパートナーに打ちやすく、処理しやすい球が入ってくるようにサーブを打つことが大切です。
始めのうちは、回転よりも、ネットの高さを意識し、ネットから上がりすぎないサーブを心掛けましょう。長いサーブや短いサーブを使い分けてみてください。
ダブルスの戦略と役割分担
ダブルスでは、各プレーヤーが役割を分担し、それぞれの強みを活かす戦略が重要です。卓球のダブルスは狭い範囲で2人が素早く動かなくてはいけません。そのため、利き手や、お互いの攻撃スタイルを理解しておくことが非常に重要です。また、お互いの得意や不得意を知ることで、弱点をカバーすることができます。
まとめ
卓球ダブルスのルールは、シングルスと比べてやや複雑ですが、しっかりと理解しましょう。ダブルスは、パートナーとの連携が勝敗を分ける重要な要素となります。サーブやレシーブの位置関係を理解し、効果的な戦術を立てることで、ダブルスの試合をより楽しむことができるでしょう。
卓球の基本ルールをしっかりと押さえておくことで、ダブルスの試合をスムーズに進めることができます。