2019年に行われたラグビーワールドカップでベスト8という成績を残したことをきっかけに、近年、日本ではラグビー人気が高まってきています。2024年9月現在、ラグビー日本代表はワールドラグビーランキングで14位の位置におり、過去最高は6位です。
ドラマ『ノーサイド・ゲーム』でもラグビーが題材になっているように、ラグビー人気は高まっていますが、実際に試合を観に行ったことがある人はどのくらいいるでしょうか。
今回は試合観戦をする前に知っておくべきラグビーのポジション名と役割を紹介していきたいと思います。
ラグビーのポジションは全部で15個!
ラグビーのポジションは1チーム15個あり、それぞれポジション名と役割が分かれています。ラグビーのポジションは大きく分けてFW(フォワード)と呼ばれる前方8人と、BK(バックス)と呼ばれる後方7人に分けられることが多いです。
FW(フォワード)とBK(バックス)では、求められる役割や必要な能力も変わってくるので、観戦前にしっかりと覚えておくようにしましょう。
それでは、ラグビーの各ポジションの名前と役割を紹介していきたいと思います。
左プロップ/右フロップ
最前列に位置する3人の左右のポジションである「左プロップ」と「右プロップ」は、相手FW(フォワード)と組み合うのでスクラムの要です。
「左プロップ」と「右プロップ」の選手は重量があり、体格がしっかりとした選手が選ばれる傾向があり、コンタクトプレーが多いため首が太く、頑丈であるのも特徴と言えます。
フッカー
「フッカー」は最前列に位置する3人の中央のポジションで、文字通りスクラムの中心です。そのため、「フッカー」にはスクラムをコントロールすることと、「スクラムハーフ」から投げられたボールを足で掻き出す役割があります。
そのため、「フッカー」にはパワーと統率力、足でボールを掻き出す器用さなどが求められるポジションです。
左ロック/右ロック
「左ロック」、「右ロック」のポジションは、スクラムの時に「プロップ」と「フッカー」の後方から押し込む選手です。
「左ロック」にはジャンプ力、「右ロック」の選手にはパワーが求められ、身長が高い選手が担当します。
左ランカー/右ランカー
「左ランカー」、「右ランカー」は、スクラムを組む際に左右の後方端から押し込む役割があります。
また、バックス陣が攻撃参加しているときにサポート役として走り回るので体力がいるポジションです。
ナンバーエイト
「ナンバーエイト」は、FW(フォワード)を後方からコントロールする司令塔です。
そのため、「ナンバーエイト」は花形ポジションで、ボールを運び出す役割があり、パワー、スピード、判断力、技術などが求められます。
スクラムハーフ
「スクラムハーフ」は両チームの選手がスクラムを組んだときに、中間地点にボールを投げ入れ、手で取り出す役割があります。
「スクラムハーフ」はFW(フォワード)とBK(バックス)のリンクマンのような役割があるので、判断力と敏捷性が求められるポジションです。
スタンドオフ
「スタンドオフ」はスクラムハーフ」の後方に位置するポジションで、BK(バックス)陣を率いる司令塔の役割を担い、攻撃の起点となります。
「スタンドオフ」は自ら走ったり、キック、パスを出したりと様々な役割が求められるポジションです。
左ウィング/右ウィング
「左ウィング」、「右ウィング」はバックスの左右の端に位置するポジションです。
「左ウィング」、「右ウィング」はトライすることが求められるポジションであるため、スタミナと瞬発力、スピードが求められます。
左センター/右センター
「左センター」、「右センター」のポジションは、守備時にはタックルをすることが多く、攻撃時には「ウィング」のトライをサポートすることが求められるポジションです。
役割的には派手ではない「左センター」、「右センター」のポジションですが、攻守にわたりチームを支えるので、守備力やスピード、パワーなどが求められます。
フルバック
「フルバック」はサッカーでいうGK(ゴールキーパー)のような存在で、最後尾からバックス陣を統率するポジションです。
「フルバック」はボールを持った際に、キックを行うことが多いので精度の高いキック力が求められます。
まとめ
今回は観戦を楽しめるように、ラグビーの各ポジションの名前と役割を紹介してきました。
ラグビーには15個のポジションがあり、大きく分けてFW(フォワード)とBK(バックス)に分けることができます。
それぞれ異なる役割を担い、求められる能力も変わってくるので試合を観戦する前にしっかりと覚えておきましょう。
また、事前にラグビーの試合時間を確認しておくことも重要です。