テニスのグランドスラムとは?由来は?歴代達成者を紹介!

皆さんはテニスのグランドスラムが何を指しているのかご存知でしょうか。また、テニスのグランドスラムという言葉を聞いたことがあるが、由来などは知らないという人も多いと思われます。

そこで今回は、テニスのグランドスラムとは何か、由来や歴代達成者などを紹介していきたいと思います。

テニスのグランドスラムとは?

テニスのグランドスラムには2つの意味があるとされています。

1つ目の意味は、国際テニス連盟が定めている世界4大大会である全米オープン、全英オープン、全仏オープン、全豪オープンの総称です。そして、これらの4つの大会を全て制したことを年間グランドスラムやキャリアグランドスラムと言います。

また、選手キャリアを通じて達成するキャリアグランドスラムよりも1年間で全ての大会を優勝する年間グランドスラムの方が難しく、長いテニスの歴史の中でも男女合わせて5選手しか出来ていないほどの偉業です。

テニスのグランドスラムの由来について

テニスのグランドスラムの由来は、トランプゲームの1種であるコントラクトブリッジが元になっているとされています。コントラクトブリッジは2対2で行われるトランプゲームで、52枚のカードを13枚ずつ配布し、13回対戦を行ない、全て勝利することをグランドスラムと言うそうです。

そのため、13回とも勝利することと全ての4大大会で優勝することが繋がり、グランドスラムと言うようになったのではないでしょうか。

テニスのグランドスラム歴代達成者を紹介

テニスのグランドスラムを1シーズンで達成したことがある選手は男女会わせても5名しかおらず、ビッグ4と呼ばれたノヴァク・ジョコビッチ選手やラファエル・ナダル選手、ロジャー・フェデラー選手、アンディ・マレー選手ですら出来ていません。その要因としては、4大大会のコートはそれぞれサーフェスが違いますし、1年間戦うことがかなり過酷であるからです。

それでは、過酷な状況の中で見事1シーズンでグランドスラムを達成した5名の選手を詳しくみていきましょう。

ドン・バッジ

ドンバッジ選手はアメリカ合衆国カルフォルニア州オークランド出身のテニスプレイヤーで、1938年にテニス界初となる年間グランドスラムを達成した選手です。年間グランドスラムという名称はドンバッジ選手自ら命名したもので、全英オープン2回、全米オープン2回、全仏オープン1回、全豪オープン1回ずつ優勝をしています。

また、ドンバッジ選手はシングルスだけではなく、ダブルスでも全英オープン2回、全米オープン2回優勝しており、1964年に国際テニス連盟殿堂入りを果たしました。

ロッド・レーバー

ロッド・レーバー選手はオーストラリア・クイーンズ州出身のテニス選手で、1962年と1969年に年間グランドスラムを達成しています。年間グランドスラムを2度達成した選手はロッド・レーバー選手のみです。さらに、ロッド・レーバー選手はシングルスやダブルス、混合ダブルスでも四大大会の優勝経験があります。

また、現在のようにプロ、アマチュア関係なく大会に参加できるようになったオープン化以降は男子選手で年間グランドスラムを達成できた選手は誰もいません。

モーリーン・コノリー

モーリーン・コノリー選手はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身のテニスプレイヤーで、1953年に初めて年間グランドスラムを達成した女子テニス選手です。

モーリーン・コノリー選手は身長が165cmと一般人と変わらない体格をしているにも関わらず、全英オープン3回、全米オープン3回、全仏オープン2回、全豪オープン1回優勝という成績を残しています。

また、ベースライン付近からのプレーを得意にしていて、体が小柄だったことからLittle Moという愛称で呼ばれていました。

マーガレット・スミス・コート

マーガレット・スミス・コート選手はオーストラリアのニューサウスウェールズ州オルベリー出身で、1970年にオープン化されて以降、女子テニス選手として初めて年間グランドスラムを達成した選手です。また、マーガレット・スミス・コート選手は年間グランドスラムを達成しただけではなく、歴代1位となる4大大会のシングルス優勝回数を誇っています。

シュテフィ・グラフ

シュテフィ・グラフ選手はドイツのバーテン=ビュルテベルク州マンハイム出身で、1998年に年間グランドスラムとソウルオリンピックで金メダルを獲得した唯一の選手でもあります。

また、シュテフィ・グラフ選手の世界ランキング1位の在位記録は377週というのは、女子の最長記録です。

まとめ

今回はテニスのグランドスラムとは何か、由来や歴代達成者などを紹介してきました。

4大大会を全て優勝するグランドスラムを達成できた選手は限られておらず、年間に関しては2000年に入ってからは誰も成し遂げていない偉業です。

今後、どの選手がグランドスラムを達成するのか注目していきましょう。