青春スポーツ漫画の代表格の一つに、週刊少年ジャンプで連載された「ハイキュー!!」があります。高校バレーボール部の熱い戦いと成長を描いたこの作品は、ただのスポーツ漫画にとどまらず、人生のヒントや勇気を与えてくれる名言が数多く散りばめられています。
今回は、そんな「ハイキュー‼︎」を読んで勇気づけられる名言を、印象的な名シーンとともにご紹介します。
バレーボールの知識があると作品をさらに楽しめるので、バレーボールのポジション解説の記事も参考にしてみてください。
- 1 漫画「ハイキュー‼︎」のあらすじ
- 2 「ハイキュー‼︎」の勇気づけられる名言一覧
- 2.1 1位「負けたくないことに理由って要る?」(日向翔陽)
- 2.2 2位「今のお前はただの『ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ』だ。でも俺がいればお前は最強だ!」(影山飛雄)
- 2.3 3位「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」(及川徹)
- 2.4 4位「…もしも相手が絶対かなわない様な強敵だとしても、勝とうとしなきゃ勝てないよ」(澤村大地)
- 2.5 5位「戻れ、すぐ戻れ!十分な助走距離の確保を!全力のジャンプを!何回でも何回でも何回でも!思考を止めるな、足を止めるな、気持ちを切らせばボールが落ちるぞ」(東峰旭)
- 2.6 6位「ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」(田中龍之介)
- 2.7 7位「『諦めない』って口で言う程簡単な事じゃねぇよ」(影山飛雄)
- 2.8 8位「心配することなんか何も無え!! 皆 前だけ見てけよォ!! 背中は俺が護ってやるぜ」(西谷夕)
- 3 まとめ
漫画「ハイキュー‼︎」のあらすじ
『ハイキュー!!』は古舘春一先生によるバレーボール漫画で、2012年から2020年まで「週刊少年ジャンプ」で連載されました。
ストーリーの主人公は、小柄ながら驚異的な身体能力と跳躍力を持つ日向翔陽(ひなた しょうよう)。中学時代、偶然見た「小さな巨人」のプレーに憧れ、バレーボール選手として大舞台に立つことを夢見ます。
日向は中学時代最後の公式戦で惨敗した影山飛雄(かげやま とびお)と同じ烏野(からすの)高校に進学。因縁のライバル同士、最初は対立する二人でしたが、やがて抜群のコンビネーションを発揮し、チームを全国大会へ導いていきます。
仲間やライバルとの出会いと別れ、試合での勝敗、努力や挫折を通じて成長していく姿が描かれ、読者の心を熱く震わせる物語です。
「ハイキュー‼︎」の勇気づけられる名言一覧
ここでは、漫画「ハイキュー‼︎」心に響く名言をその名シーンとともに紹介します。読むたびに胸を熱くさせ、前に進む勇気を与えてくれる言葉ばかり。
1位「負けたくないことに理由って要る?」(日向翔陽)
扇西高校との練習試合が始まる前、「絶対負けねえ」と意気込む日向。そんな姿を見た相手高校の谷地仁花の「何故そんなに頑張れるのか?」という問いに対して、日向が返答した一言です。彼は理屈や論理ではなく、内側から湧き出る本能的な闘争心こそが最高の動機だと伝えています。
2位「今のお前はただの『ちょっとジャンプ力があって素早いだけの下手くそ』だ。でも俺がいればお前は最強だ!」(影山飛雄)
部活から距離を置いていたエースの東峰旭が復帰した試合で、彼は高い打点から放たれた力強いスパイクを次々と決めました。揺るぎないエースの姿を見た日向は嫉妬心を抱き、実力と体格差に落ち込みます。
影山はそんな日向に「エースを凌駕する圧倒的コンビ」としての存在価値を見出すよう促します。完璧なトスをあげられるセッターとしての自信と、相棒・日向の能力への絶対的な信頼があるからこそ伝えられた言葉です。
3位「才能は開花させるもの、センスは磨くもの」(及川徹)
天才・影山に追い付き、追い越そうと血のにじむ努力を続けた及川ならではの独自の哲学。彼は、才能が自然に与えられるものではなく、己の努力という行動によって「開花」させるものだと断言します。また、「センス」も特別なものではなく、地道な反復練習(磨くこと)によって獲得するものだという、努力家にとっての真理を表しています。
つまり、才能やセンスに恵まれていても、それを向上させるために努力を続けなければ意味がないという彼なりの理論です。
4位「…もしも相手が絶対かなわない様な強敵だとしても、勝とうとしなきゃ勝てないよ」(澤村大地)
バレーボール部の夏の大会が始まる前、「どうせ一回戦で負ける」と弱気になっている女子バレーボール部キャプテンに向けたセリフ。
入学時から結果を出ない試合ばかりで、悔しい時間を過ごしてきた澤村。絶対に全国大会に行くという覚悟を持っていて、その強い気持ちから出た言葉でしょう。
どんな逆境や格上との対戦においても、絶対に「勝つ」という明確な目標を持つことの重要性を忘れてはならず、この揺るぎない覚悟が、烏野高校のメンバーに全力を出させることができる原動力となります。
5位「戻れ、すぐ戻れ!十分な助走距離の確保を!全力のジャンプを!何回でも何回でも何回でも!思考を止めるな、足を止めるな、気持ちを切らせばボールが落ちるぞ」(東峰旭)
夏の大会・伊達工戦マッチポイントでの東峰セリフ。過去の失敗からバレーを離れかけたエース・東峰が、完全復帰しエースとしての責任感を背負った時。
これは彼自身の心への叫びであり、結果がどうであれ最後までボールを追い続けて諦めないという覚悟を身体全体で表現しています。
6位「ところで平凡な俺よ、下を向いている暇はあるのか」(田中龍之介)
春高バレー・稲荷崎戦で、中々思うような活躍が出来ず、心が折れかけた田中が自身を鼓舞するために放ったセリフ。
派手なプレーヤ才能溢れたチームメンバーに囲まれ、自身を「平凡」と認識しながらも、それでも腐らない田中の鋼のメンタルを表す言葉。挫折やミスで落ち込むことはあっても、そんなことに負けず、いつでも前を向いて再スタートを切る、彼の不屈のメンタルが凝縮されています。
7位「『諦めない』って口で言う程簡単な事じゃねぇよ」(影山飛雄)
日向が安易に「諦めない」という発言を繰り返すため、影山があえて遮って放った、現実主義者としての重みのあるセリフです。「諦めない」とは、精神論ではなく、実際に努力し続けることの困難さを伴うことを示唆しています。口にすることは簡単な言葉ですが、それを実現させるには、真摯にバレーボールに向き合わなければならない現実と向き合う必要があります。
8位「心配することなんか何も無え!! 皆 前だけ見てけよォ!! 背中は俺が護ってやるぜ」(西谷夕)
これは夏の大会で伊達工との試合前、ムードメーカー的存在の西谷が緊張している烏野メンバーに対し放った言葉です。
「烏野の守護神」であるリベロ・西谷の、チームへの絶対的な献身と信頼感を示す言葉です。アタッカーやセッターが攻撃に集中できるよう、守備の全てを一手に引き受けるという彼の揺るぎない決意が、チームに安心感と爆発的な攻撃力を与えています。
まとめ
人気漫画『ハイキュー!!』には、勇気づけられる名言が各シーンに数多く散りばめられています。それぞれの言葉は、試合の流れやキャラクターの心情を象徴するだけでなく、読者自身の人生にも勇気を与えてくれるものです。
今回紹介した名言はほんの一部ですが、日向や影山、仲間たちの声を通して「挑戦することの尊さ」「仲間を信じる強さ」「努力する意味」を感じ取れるはず。