皆さんは「ビーチハンドボール」という競技をご存知でしょうか。
「ビーチ」と付くスポーツは室内競技と違う点がありますが、ビーチハンドボールとハンドボールはどのような相違点があるのか気になりますよね。
また、ビーチハンドボールは日本ではマイナースポーツなので、知らないという人も少なくありません。
そこで今回は、ビーチハンドボールとはどんなスポーツなのか、ハンドボールとの違いやルールを解説していきたいと思います。
ビーチハンドボールとは?
「ビーチハンドボール」は1992年にイタリアで生まれたスポーツです。ビーチハンドボールはハンドボールから派生したスポーツの1種で、ヨーロッパや南米を中心に人気を集めています。近年ではヨーロッパ、南米だけではなく、アジアの国々でも大会が行われるようになってきました。
日本でビーチハンドボールの試合が初めて行われたのは1997年で、1999年から「全日本ビーチハンドボール選手権大会」が行われたそうです。
また、2018年のブエノスアイレスユースオリンピックに正式採用されました。
ビーチハンドボールとハンドボールの違いは?ルールも解説
ハンドボールから派生したスポーツであるビーチハンドボールですが、どのような違いがあるのでしょうか。それでは、ビーチハンドボールとハンドボールの違いを詳しくみていきましょう。
コート
ビーチハンドボールとハンドボールの違いはコートが挙げられます。
ビーチハンドボールのコートは名前からも分かる通り、試合が行われるのは砂浜です。一方で、ハンドボールは一般的な体育館で行われます。
また、ビーチハンドボールのコートは27m×12mで、ハンドボールは40m×20mとなっており、サイズにも違いがあるのが特徴です。
人数
ビーチハンドボールとハンドボールでは、プレイする人数も違いがあります。
フィールドプレイヤー | 交代人数 | |
ビーチハンドボール | 4人(内1人はゴールキーパー) | 4人~6人 |
ハンドボール | 7人(内1人はゴールキーパー) | 7人 |
ビーチハンドボールはハンドボールよりも人数が少ないため、個々の役割が大きく、個人技が必要になってきます。
試合時間・勝敗
ビーチハンドボールとハンドボールでは、試合時間、勝敗にも違いがあります。
試合時間 | 勝敗 | |
ビーチハンドボール | 10分×2セット | 各セットで多く得点した方 |
ハンドボール | 30分×2セット | 合計得点 |
ビーチハンドボールは試合時間が短かく、各セットで多く得点した方が勝利という点がハンドボールとは大きく違います。ビーチハンドボールは1セット内で得点が同じだった場合は、どちらかが1点以上リードするまで延長戦が行われるゴールデンゴール方式が採用されているのが特徴です。
得点
ビーチハンドボールにはハンドボールにない得点のルールがあります。
シュート | ピルエットシュート | スカイシュート | スペシャリストシュート | |
ビーチハンドボール | 1点 | 2点 | 2点 | 2点 |
ハンドボール | 1点 | × | 1点 | × |
ビーチハンドボールには通常のシュートとは違い、2点入る得点方法があります。「ピルエットシュート」は空中で1回転するもので、「スペシャリストシュート」はゴールキーパー登録されている選手が決めた場合のシュートです。
ビーチハンドボールはコートが砂なので、アクロバティックなプレーが多くあります。
まとめ
今回は「ビーチハンドボール」とはどんなスポーツなのか、ハンドボールとの違いやルールなどについて解説してきました。
ビーチハンドボールは1992年にイタリアで生まれたスポーツで、ハンドボールから派生したと言われています。
ビーチハンドボールとハンドボールにはコートの種類、大きさ、人数、試合時間、勝敗、得点などといった違いがあり、個人技が光り、アクロバティックなプレーが多いのが特徴です。